大企業が女性を積極的に登用する理由

大企業は社会貢献をすることが求められている存在です。働き方一つ取ってみても、完全に会社の好きにすることはできません。大企業をターゲットとした法律がいくつも制定されているので、その範囲内で動いていくしかないわけですね。この点では、中小企業よりも自由度が低いといえるでしょう。大企業はそれだけ社会に対する責任が重いということです。女性の社会進出についても、大企業にはある程度の義務が課せられています。女性活躍推進法というものが作られていて、これによれば、社員数が301人以上の大企業は積極的に女性を登用しなければならないと定められています。会社に女性が何人いて、その数を増やすためには今後どうすればいいのかなど、調査をして報告をすることまで義務付けられているのです。

ですから、今の時代は男性社員ばかりの大企業というものは、よほど特殊な例を除いてほとんど存在していません。女性がオフィスに少なければ、社会全体からも批判をされてしまうわけです。ですが逆にこれはチャンスだと考えることもできます。積極的に男女平等を推し進めている企業だと世の中にアピールすることができれば、コストをかけずに企業イメージを向上させることができるでしょう。テレビCMを打つと数億円というお金がかかりますが、男女平等を推進するだけならそれほどのお金はかかりませんよね。国から優良企業だと認定をされることの価値は非常に高いはずです。